(知事)
よろしくお願いします。
それでは私の方から本日は2点報告をさせていただきます。
1点目は台風15号の被害状況についてでございます。
台風15号による猛烈な雨によりまして県中西部地域を中心に大きな被害が発生をしております。被害に遭われた県民の皆様に心よりお見舞いを申し上げるところでございます。
台風15号による本県全体の被害状況は本日の午前9時現在で、人的被害が重傷者9名、軽傷者25名、住家被害が全壊が1棟、半壊が115棟、一部損壊が1140棟、床上浸水27棟、床下浸水183棟となっております。
県では台風の最接近した5日午後2時30分に災害警戒本部を設置をし、県内10市町に災害救助法を適用いたしました。
また住家被害などの甚大さに鑑み、本日午前6時をもって、災害対策本部に移行をいたしました。
昨日、吉田町および牧之原市の被災地を訪問いたしまして、突風により住家等に甚大な被害が発生していることを確認をいたしました。
特に牧之原市では住家等の被害が広範囲にわたることから今後各戸の被害状況を調査するため速やかに応援職員を派遣するなど、被災者の生活再建を支援する必要があることがわかりました。
このため、本日午前中に開催した本部員会議におきまして、各部局に対して3点の指示をいたしました。
1点目は県内において、複数の市町で被害が発生をしていることから、各部局とも引き続き被害状況の把握に努めること。
2点目は被害に対し県を挙げて必要な対応を速やかに講じること。
3点目は、避難の長期化に備え、被災者の健康に配慮し、災害関連死の防止を図ること、この3点でございます。
また、被災市からの要請もありましたことから、県では9月9日から義援金を募集することといたしました。日本赤十字社静岡県支部および静岡県共同募金会におきましても同様の義援金を募集をいたします。
募集期間は12月8日まででございます。県民の皆様をはじめ各方面からのさらなるご支援をお願い申し上げます。事業者の皆様への支援につきましては、本日付で被害を受けた中小企業者を対象として県制度融資「中小企業災害対策資金」を、同じく被害を受けた農林水産業者を対象に「農林水産業災害対策資金」を発動をいたしました。
県といたしましては、被災された皆様の1日も早い生活の再建に向けて全力で取り組んで支援に取り組んでまいります。
1点目は以上でございます。
2点目は、インドグジャラート州訪問団の本県訪問についてでございます。
今週9月11日木曜日から、昨年12月に本県と友好協定を締結したインドグジャラート州よりマムタ・ヴェルマ産業鉱業省次官、ムケシュ・パテル印日友好協会会長ら、総勢30名の訪問団が初めて本県を訪問いたします。12日金曜日には私が表敬訪問をお受けする他、歓迎昼食会を開催いたします。また県議会日印友好議員連盟との面談や、静岡大学とアーメダバード経営協会との今後の交流に向けた意見交換、県内企業の視察等も予定をされております。先月30日には、訪日したインドのナレンドラ・モディ首相と都道府県知事との懇談会が開催をされ、私も出席をいたしました。モディ首相からも、本県とグジャラート州との交流への期待の言葉をいただいたところでございます。
今回の訪問団を受け入れを通じて、高度人材の採用や県内企業の進出支援等の経済交流の強化と教育、観光、文化など幅広い分野での交流拡大を図ってまいります。私からは以上でございます。
(幹事社)
ありがとうございました。今月幹事社のNHKです。よろしくお願いします。幹事社からの質問をさせていただきます。台風15号の被害を受けてですね、今、知事のお話で中小企業だったり農林水産業向けの支援のお話もあったんですけども、被災したですね、住民の方たちの住宅再建などですね、そういったあたりの支援策についてはいかがお考えでしょうか。
(知事)
はい。災害救助法の適用をしまして、これからですね、被害状況等しっかりと調査した上で、国のですね支援がどれぐらい受けられるかということも申請をしていかなければいけませんし、県の独自のですね、生活再建支援のですね、制度もございますので、そうしたものでしっかり対応していきたいと考えております。
(幹事社)
その上でですね、必要な支援策を講じるにあたって補正予算の編成のですね、お考えについてはいかがでしょうか。
(知事)
必要な補正はしっかりと、講じていかなければいけませんので、それはこれから検討してまいります。
(幹事社)
今の関連してなんですけども、補正予算編成した場合ですね、この予算案については今月開会する定例議会に提出されるというのはそういった方向でよろしいでしょうか。
(知事)
そう言うことになるね。ちょっと財務部長からお願いします。
(山田財務部長)
財務部長でございます。当初予算案、明日議会の方に件名説明等を行ってまいりますけれども、追加の補正予算案をまとめまして、追加という形で提案を今後進めてまいりたいと思います。以上でございます。
(幹事社)
ありがとうございました。ただいまの知事の発表について、この件に関して他に質問のある者の方お願いします。
(記者)
朝日新聞と申します。よろしくお願いします。台風15号関係なんですけれども災害対策本部の立ち上げがですね、今日の6時ということでですね、発生から2日半ほど経っているんですけれども、やや遅いんではないかという印象を受けたんですが知事はどういうふうにお考えですか。
(知事)
災害警戒本部は立ち上げて、しっかり災害対応してまいりましたけれども、今回の被害の状況が非常に我々の想定以上に大きかったということでこれは災害対策本部に移行した方がいいだろうということで、今日ですね、災害対策本部に移行したということでございます。
(記者)
昨日、知事も現場ご覧なってると思うんですけれども、そのときの印象というか、どういうふうな支援が必要なのかなというところは、知事としてはどういうふうなお考えでしょうか?
(知事)
はい。やはりかなり住宅の被害がですね、私どもが想定した以上に、大きかったということを感じました。これから住宅再建が中心になってくると思いますけれども、まずやっぱり被害状況をしっかりとですね、調査して罹災証明等も発行していかなければいけませんので、人的なですね支援がまずは必要だなと。迅速にこれを実行していくためにはある程度人手が必要となってまいりますので、これ県の市長会等を通じてですね、周辺の市町等からですね、専門職員等の派遣をお願いをしていて、できるだけ早くそうした必要な措置が講じられるようにしていきたいと考えております。
(記者)
すいません、追加でですね、ビニールハウスと農業土木の被害もかなりひどいように聞いておりますし、私ちょっとあの現場でもかなりやられてるなというふうに思うんですけども、その辺のところはいかがでしょうか。
(知事)
先ほども申しましたように、農業者に対してもですね、しっかり支援をするということで県の制度融資等のですね取り組みをですね、しっかりと行っていきたいというふうに思っております。
(記者)
ありがとうございました。
(記者)
読売新聞です。よろしくお願いします。今の関連で県の体制についてお伺いしたいんですけれども、災害警戒本部から災害対策本部に移行されて、知事は本部員会議でもですね避難長期化の恐れですとか、災害関連死の防止を目指す考えを強調されてましたけれども、改めてその災害対策本部に移行した狙いというのを伺いたいのと、またあわせてその警戒本部と対策本部では何ができる権限が違うのかですとかそういったのをご教示いただければと思います。
(知事)
これは危機管理監から報告させていただきます。
(酒井危機管理監)
危機管理監の酒井でございます。よろしくお願いします。警戒本部と対策本部の違いということなんですが、要するに少し対応の規模が違うということでございます。災害対策本部の方がですね、多くの人数をかけて、より対応をしっかりやっていくということで取り組んでいくということでございますので、今回はあの最初被害の状況というのがですね、限定的だったものですから、警戒本部ということで運用させていただきましたが、今日の6時の報告ではですね、1000を超える被害が出たということでかなり被害が大きいということでありますので、体制を大きくして対応するということにさせていただきました。以上でございます。
(記者)
すいません、具体的に規模がどれぐらい増えたとかってわかれば。
(酒井危機管理監)
細かい基準はないんですがおおむねの目安としてですね、一つの市が救助法の適用を受けると、全壊が60戸程度相当の被害というものが救助法の適用になるんですが、その規模に近づくような勢いはですね、いろんな被害が出ているということでございますので、そういうところから判断をさせていただいたところでございます。以上でございます。
(記者)
静岡新聞と申します。県の被災者支援連絡会で、困りごとのワンストップ対応窓口を設置予定ということですけど、これは今どの段階にあるのかというのが一つと、災害関連死を防ぎたいということですが、医療に関する支援だったりとかその窓口の中で各士業に対するアプローチとかそういった関連の団体からの支援の状況などはどういった状況なのか教えてください。
(知事)
はい。これは担当の方からお願いします。
(酒井危機管理監)
被災者支援本部の関係でございます。すいません。ここについてはですね、既に立ち上がっているという認識でございますが、手元にちょっと資料がないので、後で回答させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。その他の支援の関係についてもですね、ちょっと今手持ちがございませんので、後で私の方で個人的に対応させていただきます。よろしくお願いします。
(記者)
もう一点よろしいでしょうか。静岡空港の被害状況の車の台数だったり、そういった原因については今日の時点でどういった把握をされているのか教えてください。
(知事)
件数ですか。
(記者)
車の台数とか。
(知事)
報告お願いします。
(空港管理課大澤課長)
空港管理課長、大澤でございます。第5駐車場が可能台数としては450台ありましたけれども、そのうちの7割程度の面積において、数センチから1m程度の冠水があった様子でございます。運営権者の報告によりますと、駐車台数300台程度が浸水しましたけれど、そのうちの故障台数としてはちょっと不明というふうに伺っております。以上でございます。 |